
第三回小松左京賞受賞小説の映画化作品で、理科系大学を舞台にしたSF青春映画。SF好きのSARUダンナに誘われて見に行くことになりました。
寿司屋でバイトするミュージシャン志望の若者が、双子の弟の身代わりとして大学のゼミに出席。そこで知り合った偏屈な天才少女と一緒に「人間の手で宇宙を作れるか」という凄まじい思索実験を試みるというストーリー。題材は何やら小難しそうに思われるかもしれませんが、映画自体は「勢い重視」のキャラクター物になっており、文系のSARUでも十分楽しむことが出来ました。
「おちこぼれの兄が出来のいい弟の身代わりになるという設定なのに周りはあまり気付かない(しかも、かなり長い間)」とか、「クライマックスの活劇より前半のディベートの方がより面白い」とか、「?」な箇所は多々ありますが、それでも最後まで力技で見させてくれるのですから映画自体は悪くない出来なのだと思います。SARUダンナは「嘘でも最後に宇宙まがいを作って見せてくれないとSF好きは満足せん!」などと文句を言ってはいましたが・・・
宣伝不足のせいか、お客さんの入りが今ひとつみたいだったのが残念です。宣伝といえば、パンフの表紙にもなっている映画のポスターにも、ちょっと不満。天才少女役の谷村美月ちゃんは映画の中では最初から最後までジャージ姿なのに、なぜポスターでは妙にオシャレな格好をしているのでしょうか。戦略的に疑問です。